地域社会のタカラは住民である。
自立した住民が、自分と家族を想い、地域の仲間を想い、地域全体を想う社会でありたい。
医療福祉は、地域社会の安全保障である。
ことに地域社会を支えるべき医療資源が限定されている地域では、これを支える住民一人ひとりが、自立した医療資源でなければならない。
住民は医療の受け手であると同時に、医療を育て支える主人でもある。
住民には、二次医療圏の中で標準的な医療を受けることができ、生活圏の中でプライマリケアを享受することができるという基本的な権利があると同時に、自分自身と家族の健康管理、治療参加、そして社会的共通資本としての医療の適正使用は住民の義務である。
安全で安心できる地域を次の世代につなぐためには、わたしたちは限られた資源を賢く活用しなければならず、またわたしたち自身が医療資源として、地域社会を支えなければならない。
そのためにわたしたちは、地域を守る術の「学ぶ文化」を作り、地域を支える「人を育てること」こそ、これからの地域力と考え、「住民こそ地域の健康を守る資源である」を合言葉に、互いに学び、支えあい、健康を守る人材を育成するための学校を作る決心をした。
これが、ヘルスケアセクター・行政・住民参加による、医療を核とした地域再生を目指す新たな構想「地域医療魚沼学校」である。
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